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終わり良ければ…

全て良し?…とはいかないけれど … 全部チャラ ❗️. 1日の終わり、メンタルリセットするため書いてます

落語のススメ

お題「好きなお笑い」

 

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久しぶりに生落語に行くため チケットを購入した

去年の3月に行った 昇太師匠の独演会は 確か3800円だったと記憶してるが 

この 値段の違いは やはり笑点効果なのか

 

落語は、1つの演目を 複数の噺家で聴き比べるという 楽しみ方をするのが好きだ

噺家の 語り口調や 仕草で 同じ演目なのに 違った登場人物像や景色が 脳裏に浮かぶ

大道具がないので 想像力が 広がる

限定されない分  噺家の語り口調と 聞き手の想像力との 連携により 

同じ噺を聴きながらも 聞き手それぞれが 違った映像を見ていることだろう

 

古典落語に やかんという演目がある

知ったかぶりの 「岩田のご隠居」は 自分には知らないことはないと 豪語し

いろんな質問をする 「長屋の八五郎」を 「愚者」と呼びながら

実は知らない事であっても デタラメな回答で 言いくるめていく

その 頓知のきいた答えや 屁理屈が とてもおもしろい

トントンとテンポよく噺が進んでゆく 笑いっぱなしの演目だ

こう言うのをトントンオチ と言うらしい  (と知ったかぶりをすることをやかんと言うらしい)

 

噺家によって  「岩田のご隠居」の 人物像が 若干違って感じられるところも 味わい深いものがある

あくまでも シロウトの 個人的見解でしかないが …

立川談志の 「岩田のご隠居」は  はだかの王様タイプ

    弁がたつ 政治家みたいな 印象を受ける

    この人が 「カラスが白い」と言えば 白いのだ

    実に 堂々と デタラメを言うので  そうかも知れないと思えてくる

    本人も 自分で話しているうちに そうなのだと確信してくるのだろう

* 三代目三遊亭金馬の 「岩田のご隠居」は  お山の大将タイプ

   せいぜい 後輩や部下を集めて 偉ぶってる程度の 人物像が浮かんできた

   ちょっとの隙間にも 博学ぶりを出したがる上司みたいな感じ

   マズローで言うと「承認欲求」の強い人物

* 六代目三遊亭圓生の 「岩田のご隠居」は 見栄っ張りな寂しがりやタイプ

    嫌われたくない 仲間に入りたい という 「帰属欲求」ゆえに

  「知らない」と言えず、苦し紛れの 返答をする

    困った感じの 返答ぶりが おもしろい

   こう言う人が 身近にいると

   あまり つっこまず そっとしといてあげたい気持ちになるだろう

 

人それぞれの好みがあるのだろうが 私は 三遊亭金馬の やかんが 聞きやすくて好みだ

 

それにしても  岩田のご隠居みたいに 人のことを「愚者」なんて言おうものなら

現代では 「パワハラ」だ

長屋の八五郎も わざわざ バカにされる人のところに 聞きに行くなんて…

私だったら バカにされるくらいなら わからないことはまず自分で調べるだろう

今の時代だったら 岩田のご隠居のもとからは 人が離れていき

やがて 訪ねてくる人といえば 民生委員が 安否確認にくる位になってしまうことだろう

 

落語は 笑いとともに 自省の念も 届けてくれる

小難しい分類や行儀作法はわからないが

奥が深く 学びも多い「お笑い」だ