読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

終わり良ければ…

全て良し?…とはいかないけれど … 全部チャラ ❗️. 1日の終わり、メンタルリセットするため書いてます

「がん哲学外来へようこそ」樋野興夫…今週の読書

 f:id:meisyu3ie:20170409204717j:image

がんになっても半分の人は治る時代…

そうは言っても がんを告知される事は「人生の大地震」である

そして約3割の人が うつ になるという

残念ながら がん治療において その不安やどうしようもない気持ち、 悩みに対し「処方箋」を出してはもらえない

がんそのものへの治療はされても

がんの「周辺症状」とも言える 患者やその家族の 精神的苦痛、

癌によって表面化した 個人の問題に対しては治療をされる事がなく、

やがて癌という「病気」に日常をそっくり乗っ取られてしまった「病人」が出来上がる

 

そういった医療現場と患者の間にある「隙間」を埋めるために生まれたのが「がん哲学外来」だ

「がん哲学外来」は 対話を通して 「言葉の処方箋」が出され

「病気であっても 病人ではない」人生を

尊厳を持って 生き切る事ができるよう サポートをする

 

 

 私がこの本と出会ったのは、まさにその「人生の大地震」の最中だった

1年半前、大腸癌を切除したのだ

がん自体は、3センチ程度で それほど深刻なレベルではなかったのだろうが

たくさん考え 悩み そして 「病人」になった

優先順位の第一位が 「癌の心配」となり  生活丸ごと癌に乗っ取られた

9割は大丈夫だと思っても 大丈夫じゃない1割に私がなるかもしれない

10人のうちの1人というのは 考えれば考えるほどけっこう確率が高い気がしてくる

今までみじかに感じた事がなかった「死」を意識し うろたえ 

「人生に負けたかわいそうな自分」を哀れに思われる事が辛く

友人や家族でさえ遠ざけるようになった

 

この本と出会い、気持ちの整理をつける事が出来た

「やるだけのことはやって、後の事は心の中で、そっと心配しておればよい。どうせなるようにしかならないよ」という 勝海舟の言葉が紹介されていた

曖昧なことは、曖昧なこととして保留にしておくことも生きる知恵だ

 

人間は最後の5年間が勝負だと言う

しかし「最後の5年間」がどこから始まっているかなんて 誰にもわからない

癌になったことによって  最後の5年となるかもしれないという覚悟が芽生えた

「基軸」を持てた事は 私にとって 大きな収穫だったと

考える事ができるようになった  きっかけを作ってくれた1冊だ